小林やすおの一般質問:東京駅前のグランドデザインについて
最後に江戸開府四百年を機に考えられるまちづくりの展開についです。
区長は招集挨拶で、グランドデザインについてふ れ「江戸開府以来、先人達が築き上げてきた歴史や文化の蓄積としての機能と都市の骨格の上に、今まさに進行中のプロジェクトを重ね合わせることで、今後の まちづくりの議論のたたき台となるように表している」と述べておられます。
まさに、江戸開府四百年という記念すべき節目の年に、今後のまちづくりの方向性が見えるような材料を示されたことは、大変重要なことと考えます。
区長が言われるように、皇居の水と緑の空間、神田や番町の都市構造の骨格など、今の千代田のまちの基礎は江戸時代に築かれ、以来現在まで千代田は日本の中核としての機能を担ってまいりました。
とりわけ東京駅、丸の内側駅前広場、行幸通りは、千代田はもとより、東京ひいては日本の顔とも言うべき代表する場所であり、海外などから日本を訪れ東京を訪れる人たちが、最初に日本を印象付ける場所と言っても過言では有りません。
昨年9月にオープンした丸の内ビルデングには、6ヶ月で約1,320万人が訪れているそうです。
これだけ多くの人々が訪れる現在の東京駅周辺の景観が、日本を代表する風格ある街並みとして十分なものといえるでしょうか。
今年は、江戸開府四百年記念事業として江戸天下祭りの再現など様々なイベントが計画・実施されておりますが、併せてこのグランドデザインにある大手町・丸の内・有楽町地域の更新を機に、新たな日本の顔となる空間のあり方を検討し整備していくことが必要と考えます。
この節目の年に未来に向けて、東京駅周辺の日本を代表する空間をいかに創出していくのか。